ガンダムならではの迫力!地球へのコロニー落としはなにが狙い?

ガンダム世界では、ガンダム作品シリーズ内で何度もコロニー落としが発生しているため、長くガンダム作品を見続けると、またコロニー落としをしているのかという気分になることもあります。

補足となりますが、コロニー落としを行っているのには明確な理由があり、第一の理由に核による被害を与えることが難しいからです。ガンダム世界にはミノフスキー粒子が存在しているため、核ミサイルを射出し大打撃を与えることが難しいのです。

ミノフスキー粒子は、電子技術であるレーザー誘導、センサーなどの働きを弱めてしまうため、大量の核ミサイルを放つという行為が難しくなっています。そのため、局地的な戦闘ではMS(モビルスーツ)が活躍し、長距離の戦闘ではビーム兵器、もしくはMA(モビルアーマー)などが襲撃を行うなどして、戦果をあげないといけません。

ミノフスキー粒子は長距離ミサイルそのものに影響を与えるので、延々と核ミサイル以外の長距離ミサイルを打ち込み、敵勢力を弱体化させることも難しいです。これらの要因があるため、敵軍に大打撃を与えるのであれば、コロニー落とししか無いという話につながります。

また、コロニー落としはコロニーをそのまま落としているわけではなく、ガンダム世界では改造されたコロニーが、コロニー落としに使用されているという背景もあります。コロニー内部にはエンジンが搭載されているので、こちらを用いて軌道修正するというものが、コロニー落としの全容なのです。

作品によっては、コロニー内で生活している居住者達を、ガスで殺害してしまうというショッキングなシーンも出てきます。このように、コロニー落としのほとんどが、なにかしらの不均衡、不条理によって成立しているため、コロニー落としを行っている側(ジオン軍など)は、非人道的として世界を敵に回すことも多いのです。

作中でも、コロニー落としがキッカケとなって、反ジオンの集団が結成されるようになり、これによりジオン軍の戦果が安定しなくなることもありました。また、ジオン軍は戦力においても地球連邦軍に劣っているので、コロニー落とし無しでは勝利が難しいのです。

そのため、ファーストガンダム内ではアニメのオープニング時にコロニー落とし、その後は、作戦上でジャブローに対してコロニー落としを敢行しています。

コロニー落としは、大陸そのものを滅ぼすほどの破壊力を有していますので、大きなクレーターの出現で、コロニー落としが成功に終わったというシーンまで描かれています。このようなシーンはアニメのガンダムだけでなく、ゲームのガンダムでも登場します。

ギレンの野望ジオンの系譜、スーパーロボット大戦というゲーム作品でも、ガンダムが登場する話の中には、コロニー落とし関連のものもありますし、基本的に、コロニー落としの阻止で失敗するとゲームオーバーという扱いになります。それだけ甚大な被害をもたらすものなのですが、ガンダム世界では、シャア・アズナブルでさえも機動戦士ガンダム逆襲のシャアで、アクシズ落としを敢行するほど、作中に良く登場する戦略上の攻撃手段として描かれています。