他のロボットアニメとの違い!ガンダム世界ではビームライフルが主流

ガンダム世界にはビームライフルが登場し、他のロボットアニメについては、あまりビームライフルが登場しません。

近年では、ガンダムが流行になっていることもあり、ロボットアニメ内でビームライフルが登場するのは通例のようになっています。ですが、ファーストガンダムと呼ばれる、初期のガンダムが登場した頃は、実弾に近い武器を使うロボットアニメが多かったため、ファーストガンダム放送開始直後のインパクトは凄まじいものでした。

ビームライフルが物珍しい理由ですが、それは、戦艦さえもビームライフルの直撃で墜ちてしまうという事実です。

従来のロボットアニメは、良くわからない力であり、ファンタジーよりの力を用いることも良くありました。そのため、機体ごとの能力値というよりも、オカルトパワーに近いものをロボットが搭載し、その影響でアンバランスな世界観が出来上がっていったのです。

そのため、主人公が覚醒するシーンでは、前述のオカルトパワーにより勝負が決してしまうことも多く、似たような構成で話が進むことも珍しくありませんでした。

ですが、ガンダム世界では味方、敵ともにビームライフルを使用するのです。1回の戦闘で何十回もビームライフルを撃ち合う、そんなシーンをまざまざと見せつけられ、これは後方に控えている戦艦も同じです。

なにより、ビームライフルがあることでロボットらしさが拡張されている、この辺りがガンダム世界の面白さとも言えます。ビームライフルの照準は自動ではありませんので、ロボットに搭乗するパイロットが、素早く動き回る敵に対して照準を合わせるのです。

そして、直撃したシーンでは機体が破損するだけでなく、しっかりと大爆発を起こすシーンまで描かれているのです。今では、ガンダムというとビジュアル重視のイメージもありますが、ファーストガンダムの時代は、戦争をテーマにして哀しい世界観を教えてくれる、他のロボットアニメでは真似できない稀有なストーリーでした。

そのため、新兵器が開発されるたびに、ビームライフルも段々と火力を増していき、やがては、コロニーと言われている多くの人が住む居住エリアさえも、ビームライフルのみで破壊するようになっていくのです。どのような兵器であっても、使い方を間違ってしまうと犠牲者が多く出てしまう、そんな儚さもビームライフルを通じて知ることができます。

また、ロボットアニメと言えば戦闘シーンの盛り上がりが重要となりますが、ビームライフルは、このようなシーンでも活躍してくれるのです。

アニメのガンダムでは、ただ撃ち合うシーンばかりが続くわけではなく、スナイパーなどもビームライフルを使用して狙撃を行うことがあります。このようなシーンを楽しめるのも、アニメのガンダムならではと言えるでしょう。

直撃した瞬間のガンという音、そして、爆発する際は爆発音が響き渡るように工夫されているなど、色々なシーンが盛り上げるように計算されている、この辺りもガンダム世界の魅力と言えます。そして、作中ではこんな恐ろしいビームライフルの餌食になる味方もいるため、戦争を行っている、兵器は恐ろしいというイメージを焼き付けることができるのです。