格好良い、強い!ニュータイプ専用のファンネルとはどんなもの?

アムロ・レイが搭乗するν(ニュー)ガンダムにはフィン・ファンネル、そして、ハマーン・カーンが搭乗するキュベレイにはファンネルが搭載されています。

これらのファンネルは、ガンダムの新作でも登場するほどの人気で、主人公たちがファンネルを射出し攻撃するシーンでは、敵勢力を圧倒するシーンが多く出てきます。なぜ、ファンネルはこれほどまでに強いのか、そして格好良いのかを紐解いていくと、なるほどと思わせる性能、デザインがあり、今でも多くの人から評価されている兵器となっているのです。

まず、ファンネルとは漏斗(ろうと)のことです。ファンネルの形状を見るとわかりますが、漏斗状の形となっていて、先端部分からビームが射出される仕組み、そして、サイコミュシステムで動作するという仕組みになっています。高度な科学技術、そしてサイコフレームによって成立している兵器なのですが、素晴らしいところは、ニュータイプ能力によって独立して動作するところでしょう。

ファンネルの説明を確認すると、無線型オールレンジ攻撃を可能とする兵器、という注釈が多く見つかります。

元々、ガンダム世界にはビットという、ファンネルの前身になる兵器も出てくるのですが、有名なビットはララァ・スンが搭乗することになる、エルメスというユニットに搭載されているビットでしょう。ですが、当初のビットは大きく小型化に成功していませんし、アムロ・レイが搭乗するガンダムのビームライフルにより、1つずつ撃墜されるシーンまで出てきます。

つまり、ファンネルの発展途上がビット、ビットとしての性能の完成形がファンネルなのです。νガンダムにはフィン・ファンネルという兵器も出てきますが、こちらは、アムロ・レイがファンネルを改良したもので、フィンとはヒレのことではなく、放熱フィンに似ているという意味で、フィン・ファンネルという名称になっています。

そして、ビット、ファンネルともに高い戦果をあげるという面では、同じような評価をすることができます。

オールレンジ攻撃と言われているだけあって、ファンネルは同じ敵に対しても、周辺からの攻撃を可能としていますし、攻撃時に素早くその場から離脱するといった、独立して応戦するところも格好良いです。また、ビットの上位互換がファンネルでもあるのですが、ファンネルの動作にはビットの動作が用いられています。

そのため、敵のユニットに対して射角を調整したり、エネルギーを調整したりといった機能が、ガンダムの新作が出るに連れて、段々と改良されていく部分となっているところも、ファンネルの魅力かもしれません。

そして、フィン・ファンネルの場合はシールドとしての性能まで有しているのです。逆襲のシャアに登場するνガンダムは、フィン・ファンネルのこのような機能を用いて、敵からの攻撃を遮断するシーンもあるのですが、近年の作品では、シールド・ファンネルと言われる、シールドとして展開できる、そのまま攻撃を行う兵器として射出できるといった、さらなる進化を遂げているファンネルも存在します。

このように、優れた要素を数多く持つ兵器として親しまれているのですが、ファンネルの格好良さは、声優によりファンネルの名前が呼ばれるところも含まれます。ガンダム作品シリーズの中では、アムロ・レイ、シャア・アズナブル、ハマーン・カーンといった、有名なキャラクターたちがファンネルの名を呼び、そして、敵に大打撃を与えるシーンが何度も出てくるのです。

このような魅力さえも詰まっているため、ファンネルは一線を画した人気を誇っていると推察できます。