ジオン軍はなぜ敗北した?大まかなチャートで敗北の原因を検証

ジオン軍が敗北した理由についてですが、理由に関しては様々な理由が存在するので、チャート別で大きな理由を探っていき、その部分のみ案内させていただきます。

まず、独立戦争の当初は圧倒的にジオン軍が勝っていた状況でした。ですが、ジオン軍は資源に対して余裕が無いため、オデッサなど、限られた拠点を落とさないと進行できない、このような背景を有している軍だったのです。

さらに、ジオン軍は勝利のためにコロニー落としまで行いました。これにより、一枚岩ではなかったジオン軍が、さらに一枚岩ではいられない状況が出来上がってしまい、戦争において士気が上がりにくい状況を作り出してしまったのです。

勝つためには仕方がないと言えばそれまでなのですが、これにより、地球に住む人々もより強い抵抗を示すようになります。

そして、このような背景を生み出してしまったことにより、地球連邦軍も本腰を入れてMS(モビルスーツ)を開発するようになります。これにより空中戦、宇宙戦、陸上戦においても徐々に敗北することが増えていき、高い戦果をあげることが難しくなっていくのです。

また、単純な敗北理由としてジオン軍、地球連邦軍の戦力差もあげられます。

ジオン軍の国力は、地球連邦軍の30分の1以下という状況で、独立戦争が始まっているので、元々は負けてもおかしくはない戦争を、独立のためにジオン軍は仕掛けているというわけです。つまり、ジオン軍が敗北してしまった大きな理由は、現状を把握せずに状況を混迷化させてしまったことでしょう。

このような問題は段々と大きな歪になっていくのですが、最終的に、ジオン軍の大将であるギレン・ザビも身内による凶弾で、この世を去ってしまうことになります。これこそガンダム世界にしか無い世界観とも言えるのですが、巡り巡って状況が酷悪化していく様は、戦争そのものと言える敗北理由ですし、なによりリアルタイムでガンダムを見ていたものにとっては、ショッキングなシーンと言えるでしょう。

さらに、このような問題を抱えるようになってしまったため、戦線の一部を放棄せざるを得ない状況となってしまいます。

これにより、敗北必至の状況になるため、第2のコロニー落としとして、ジャブローに対してもコロニー落としを敢行するようになるのです。ジャブローに対してのコロニー落としは失敗してしまい、当初の予定とは違った結果となるのですが、このような問題が段々と表面化してしまうところも、ガンダム世界の魅力かもしれません。

そして、戦いに対する思いは段々と虚しい気持ちへと変わっていきます。そのため、地球連邦軍に対する抵抗勢力は減っていき、ジオン軍は味方の中からも敵が出てきてしまう、このような状況にまで陥ってしまうのです。このようなストーリーは、Ζガンダムにも引き継がれ、軍の姿を変えてジオン軍を苦しめることになります。

もしかすると、最もジオン軍を苦しめたのは、独立戦争の当初に行ったコロニー落としかもしれません。ただ、このような異常な行為を取ってしまったのにも理由があり、地球連邦軍の圧政に苦しめられていた人達が、自分達で統治できるコロニーを得ようとして、やがて血で血を洗うような恐ろしい戦争へと発展してしまったのです。

魅力的なジオン軍!ジオン軍はユニット、パイロットが格好良い!

ファーストガンダムに登場するジオン軍ですが、実は、今でも根強い人気を獲得している軍の1つです。

その理由を簡単にまとめてみると、ユニットだけでなく、パイロットも魅力的なので、今のような人気を得ている状況です。まず、ジオン軍を語る上で外せないパイロットは、シャア・アズナブルでしょう。

多くの名言を残しているキャラクターであり、アムロ・レイの永遠のライバルとして、今でも語り継がれることの多いキャラクターです。なにが人気を読んでいるのかというと、大人らしい立ち回り、そして、仮面によって顔が見えないというミステリアスなところでしょう。

シャア・アズナブルは、ジオン軍に所属しているパイロットの1人なのですが、境遇としてはジオン軍を恨んでいる人物の1人でしかありません。そのため、復讐を果たすためにジオン軍に所属しているのです。

顔を見られてしまうと、キャスバル・レム・ダイクン(シャア・アズナブルの本名)であることがわかってしまうので、仮面で顔を隠しているところも、ミステリアスなだけでなく、独特な雰囲気、大人の色気を生み出すアイテムになってくれました。その他の魅力では、多彩な戦闘を見せてくれるため、ベテランパイロットとしての雰囲気もあり、段々と惹かれていく人が増えるパイロットでもあります。

これだけでも素晴らしいのですが、シャア・アズナブルは、ジオン軍に対する復習のほとんどを果たしています。その中には、ザビ家にとって重要な人物も含まれるため、正確にはジオン軍に与している人物ではないのですが、どこか憎めない人物として評価されていきました。

さらに、ジオン軍にはザク、グフ、ドム、アッガイ、ズゴックのような、地球連邦軍とは別のスタンスで作られたユニットが存在します。前述のシャア・アズナブルは、ザク、ズゴックにも搭乗するのですが、どれも華々しい戦果をあげているため、強いユニットとしての立ち位置も確立しました。

ただし、ファーストガンダムは段々と地球連邦軍が圧勝する話のため、話の後半では、ちょっと登場した後にビーム兵器などでやられてしまう、そんなシーンが段々と増えていく流れになっています。時間の流れを感じさせるシーンが多く、強いと感じさせるユニットでさえも、劣勢に追い込まれると立ち行かない状況となる、そんな風情もガンダム世界の魅力と言えるでしょう。

他にも、ゲルググ、エルメス、ジオングのように宇宙戦で活躍するユニットが多く存在します。これらのユニットはデザインが良いだけではありません。

ビームナギナタと言われる兵器であったり、ビットといった特殊な兵器までもが採用されているのです。そのため、いつもビームライフルを撃ち合うだけの戦闘ではなく、その他のドキッとさせる兵器が出てくるところも、ジオン軍の魅力と言えます。

なによりベテランパイロットが多いため、どの戦闘でも盛り上げることは多く、ランバ・ラル、ガイア、オルテガ、マッシュといった、一癖も二癖もある人物達が、独特な境遇で地球連邦軍と争っている様は、画面から目を離すことができなくなるほどの熱さがあるのです。

ガンダムならではの迫力!地球へのコロニー落としはなにが狙い?

ガンダム世界では、ガンダム作品シリーズ内で何度もコロニー落としが発生しているため、長くガンダム作品を見続けると、またコロニー落としをしているのかという気分になることもあります。

補足となりますが、コロニー落としを行っているのには明確な理由があり、第一の理由に核による被害を与えることが難しいからです。ガンダム世界にはミノフスキー粒子が存在しているため、核ミサイルを射出し大打撃を与えることが難しいのです。

ミノフスキー粒子は、電子技術であるレーザー誘導、センサーなどの働きを弱めてしまうため、大量の核ミサイルを放つという行為が難しくなっています。そのため、局地的な戦闘ではMS(モビルスーツ)が活躍し、長距離の戦闘ではビーム兵器、もしくはMA(モビルアーマー)などが襲撃を行うなどして、戦果をあげないといけません。

ミノフスキー粒子は長距離ミサイルそのものに影響を与えるので、延々と核ミサイル以外の長距離ミサイルを打ち込み、敵勢力を弱体化させることも難しいです。これらの要因があるため、敵軍に大打撃を与えるのであれば、コロニー落とししか無いという話につながります。

また、コロニー落としはコロニーをそのまま落としているわけではなく、ガンダム世界では改造されたコロニーが、コロニー落としに使用されているという背景もあります。コロニー内部にはエンジンが搭載されているので、こちらを用いて軌道修正するというものが、コロニー落としの全容なのです。

作品によっては、コロニー内で生活している居住者達を、ガスで殺害してしまうというショッキングなシーンも出てきます。このように、コロニー落としのほとんどが、なにかしらの不均衡、不条理によって成立しているため、コロニー落としを行っている側(ジオン軍など)は、非人道的として世界を敵に回すことも多いのです。

作中でも、コロニー落としがキッカケとなって、反ジオンの集団が結成されるようになり、これによりジオン軍の戦果が安定しなくなることもありました。また、ジオン軍は戦力においても地球連邦軍に劣っているので、コロニー落とし無しでは勝利が難しいのです。

そのため、ファーストガンダム内ではアニメのオープニング時にコロニー落とし、その後は、作戦上でジャブローに対してコロニー落としを敢行しています。

コロニー落としは、大陸そのものを滅ぼすほどの破壊力を有していますので、大きなクレーターの出現で、コロニー落としが成功に終わったというシーンまで描かれています。このようなシーンはアニメのガンダムだけでなく、ゲームのガンダムでも登場します。

ギレンの野望ジオンの系譜、スーパーロボット大戦というゲーム作品でも、ガンダムが登場する話の中には、コロニー落とし関連のものもありますし、基本的に、コロニー落としの阻止で失敗するとゲームオーバーという扱いになります。それだけ甚大な被害をもたらすものなのですが、ガンダム世界では、シャア・アズナブルでさえも機動戦士ガンダム逆襲のシャアで、アクシズ落としを敢行するほど、作中に良く登場する戦略上の攻撃手段として描かれています。

ファーストガンダムの主人公!アムロ・レイはなぜ人気が高いのか?

ファーストガンダムに登場するアムロ・レイが、なぜ今でも高い人気を誇っているのかをまとめさせていただきました。

人気の理由その1は、なんといっても戦闘時において才能を発揮するところにあります。普通のアニメ作品であれば、ヘタレキャラに収まってしまうキャラクターなのですが、富野由悠季さんのロボットアニメでは、このようなキャラクターほど活躍してしまうのです。

戦闘時において活躍するのがどうして格好良いのかというと、それは、アムロ・レイが戦闘に関する教育を受けていない一般人だからです。この事実は、作中で地球連邦軍だけでなくジオン軍も驚いているほどで、ロボットを駆使して戦うことがいかに難しいことなのか、そのことが良くわかる名シーンとして語り継がれています。

また、アムロ・レイは若いだけでなく、不幸な境遇に立たされている主人公でもあります。幼少期から恵まれていたわけでもなく、パッとしない人生を送っていたのか、同世代の友達が少ない、打ち解けて会話をするシーンもほとんど無いという人物のため、パッと見ただけでは根暗な子どもという感じなのです。

そのため、ガンダムに乗って活躍することを良く思っていなかったり、戦闘に赴く自分のことを利用されている、ガンダムに乗ってあげていると思うようになっていきます。このような心情がアニメ内でも表現されているため、同世代の胸を打つようなシーンが多い名作となりました。

要するに、ガンダムでありアムロ・レイは、感情移入してしまうシーンが多過ぎると言えるほどに出てくるのです。また、大事な人との辛い別れもありますので、このような感情はさらに大きなものになっていきます。

人気の理由その2は、シャア・アズナブルの存在が大きいと推察できます。

シャア・アズナブルは独善的な人物として描かれる一方、若くして指揮官として活躍するシーンが多く、赤い流星として地球連邦軍に恐れられるようになっていくのです。アムロ・レイを消極的と捉えるのであれば、シャア・アズナブルは戦闘に対して積極的な一面を持ち合わせるため、アムロ・レイ、シャア・アズナブルが会話をするシーンも見所が沢山あります。

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シャア・アズナブルは大人のような口調で、アムロ・レイを諭すこともあるのですが、物事の本質を見抜くアムロ・レイの前では、時として言い負かされてしまうシーンも出てきます。これは、物語の時系列が進むに連れて、シャア・アズナブル本人の心を直撃するようになっていくのです。

人気の理由その3につながりますが、時間が経つほどにお互いを理解できるようになる、しかし、それによって関係が友好的になるわけではないところが、ガンダム作品、そしてアムロ・レイの魅力と言えるでしょう。人として成長してしまった分だけ、人は物事に無関心になることも、割り切ってしまうこともあるのです。

そのような心のどこかに眠る哀しさこそが、戦争ものであるガンダム作品の価値を高め、また、リアルタイムでファーストガンダムを見ていた人達にとっては、永遠の宿題として残り続けるのです。そのため、アムロ・レイの人気が上がれば、シャア・アズナブルの人気も高まるといった、簡単には言い表すことができない世界観、評価を生み出すようになりました。